洛菜庵

古都の郊外、四季折々の散歩道です

今年で還暦、地味な人権

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ピーター・フランクルさんのお話を聞きました。

「日本人が気付いていないこと。それは他人と顔を会わせて話すことが下手なこと。外人と話す言葉は英語だけだと思っていること。今や日本人は英語を話す機械に成り下がりました」

「僕が日本に永くいるのは来日当時に親切な心に触れたから」

「幸せは心の満足度、決して物欲じゃない。こんな話は豊かな日本や英国でしか話せない」

(有名人ならどんな人を尊敬しますか?の問いに)「テレビを通した人柄はヴァーチャルなもの、僕はやっぱり、数学者の○○さんです」


彼の父系・母系ともに祖父母がホロコーストの毒ガスで殺され、当時、子どもだった父や母は命からがら逃げ、やがてハンガリーで結婚してピーターが生まれた…

「極めて稀な確率で僕が生まれた」と、数学者らしいユーモアを込めて話されます。いま彼は大道芸が出来る数学者、11カ国語を大学で講義ができるレベルまで使える。インドネシア語で日常会話もできるらしい。



この一週間は世界各地で「人権週間」の催しが行われたようです。

地味なテーマです。
紅葉真っ盛りで、晴天の日曜日。
やっぱり集まる人は少なかった。

一見、平和で物が豊かになったアーバンびとを感じつつ、アーバンびとの次の世代では何が失われていくのかな。
と、考えた日でした。


人権に関する世界宣言(世界人権宣言)は、1948年12月10日の国際連合総会で採択。今日、還暦を迎えました。