洛菜庵

古都の郊外、四季折々の散歩道です

2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

五重塔の「しんばしら」

心柱を持つ構造は地震に強いといわれています。わたしもそう思います。 各地の五重塔は火災などで再建されています。この塔もまた、1440年(室町時代、38.8メートル)再建です。 国宝指定されている東寺(再建1644年、54.8メートル)や醍醐寺(951年、38.2メー…

八坂の塔

八坂の塔(法観寺)は東大路通りを車で過ぎるとき、窓からちらりと見える五重の塔です。そぞろ歩く町筋から見る塔の風景は庶民的です。 知人から建仁寺で開催される書画展の案内があり、鑑賞後に二年坂方面を散策しました。秋の週末は観光客が多い。重要文化財…

秋、都大路に時代絵巻

京都・時代祭は、明治維新から延暦までおよそ千年の時代を再現した時代風俗絵巻。 てゆうか、仮装行列なのです。でも、フツウの仮装行列とは、ちょっと違う。 しっかりした時代考証がされている。たとえば、吉野太夫は足袋を履いて雪踏を着けるが、太夫の付…

北小松

比良山系の北東側は、山塊が琵琶湖に落ちるように湖に迫っています。JR湖西線から少し歩くだけで眺めのよい高台に出ることができます。

楊梅の滝から寒風峠、ヤケ山

楊梅の滝(雌滝、雄滝)は他に人がなく静かな滝壺。水しぶきが朝の日差しに反射してまぶしい。 涼峠。風が走り涼しい。背中がひんやりして気持ちいい。 シシガ谷源流付近、オトシともいうらしい。湿原のようにやわらかな径。水苔の群落が目にやさしい。 ヤケ山…

秋桜

ことしも棚田にコスモスが咲きました。 直前にイノシシの侵略を受けたらしい。森に隣接している圃は土が掘り起こされ茎が倒されていました。この時期のイノシシは冬に備えて地中にいる虫でも食べるそうな。花咲く棚田の晴れ舞台が荒らされて、棚田を守る農家…

手紙から聞こえる声

人と人との距離がいい ある高校生が夜更けに恋文を書いた。途中で青いインクが切れた。心はやる。明日に持ち越したくない。赤ペンでつづきを綴った。また切れた。抽斗(ひきだし)の底にあった緑インクの万年筆で書き上げた。ポストへ行った。少しためらった。…

宵の明星

10月1日、京都では午後から雲が晴れ、空がしだいに明るくなりました。台風15号が太平洋岸を少しはなれて通過したせいでしょう。 夕方に西空を眺めると、澄みきった山際に宵の明星がくっきり見えます。 最近は大陸から排気混じりの大気が流れ来て、澄みきった…