洛菜庵

古都の郊外、四季折々の散歩道です

中締めのコンサート

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暑~い七月の京都、円山音楽堂で恒例になったこのコンサートは、今年で最後なのです。主催者自らは「中締め」といっていますが、お別れ会のようなものです。


永六輔さんは76歳。数年前まで健在だった声の張りも衰えが目立っています。この人のトークにいつも感服していました。コンサート時間は4時間以上なのに、30℃を超える蒸し暑い開演前から終演までしゃべり続ける体力にも畏れ入っていました。でも、昨年あたりから不明瞭な発音も。機転を利かせたアドリブもいささか弱くなったと感じました。このコンサートに出た人にも故人が多く、永さんがラジオの深夜放送張りで回顧してくれました。渥美清坂本九ミヤコ蝶々淀川長治岸田今日子三波春夫、中村八大、高田渡など。

かつてこの舞台に立った故人たちの在りし日の名演奏を、オーラ漂う芸を、音のみで聞かせていただきました。迫ってくるね。
永さんのコメントが深い。うん、よかったよ。


このまま復刻しないほうがいいなぁ
なにより偉大な余韻が残る。大物たちの魂が、形を変えて受け継がれるんだよな。