洛菜庵

古都の郊外、四季折々の散歩道です

再建企業

スーパーで牛乳を買うとき、迷わず「明治おいしい牛乳」を選びます。森永のおいしい牛乳でなく明治です。もちろん味の差が分かったうえで好みなのですが、一般商品に比べて3割も高いのにそれを選ぶのはその企業を信頼していて、ファンだからです。


経営状況は知らないけど、幾つかわたしの好きな企業がありました。
そのひとつ、1978年に趣味のような家庭用パソコンを売り出した「シャープ」です。
でも、裏切られました。巨大企業になり過ぎて経営のかじ取りを誤り、台湾のワンマン社長に頼ってしまった結果です。

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40年前にMZ-80Kという今思うとおもちゃのようなパソコンに触れたとき、開発スタッフの進取の気性が見えるようでした。経営者が不採算の開発投資を許す太っ腹にも好感が持てました。
あのころのモノ作り指向が今では通用しないのはよく分かりますが、それでも譲れない勝手ファンにも「矜持」があるのですねぇ

シャープのかじ取りを責めるわけじゃないけど、わたしが勝手にファンになっていた企業が失速したことを寂しく思います。
巨大組織が失速すると、わたしのような隠れファンが悲しむことになります。