洛菜庵

古都の郊外、四季折々の散歩道です

ふちふな、花笑みのうた

「ミュージックはあるがソングがない」と言ったのは、故・阿久悠さんでした。
ずいぶん前のこと。不思議な雰囲気を持つ演奏に出会いました。ソングです。
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ふちがみとふなと」という二人組み。
ウッドベースとヴォーカルというシンプルな音からオーラが出ている。歌の魂が迫ってきました。
シンプルな旋律、シンプルな詩、でも、何度か聴いていても飽きない、胸に落ちるんです。
この二人、生前の高田渡さんがおそらく最後に京都で歌った日に、南会館で高田爺の前座をしっかり務めたこともあります。

「長くより添う音楽。華やかではないけれど、きっと聴き続けることのできる楽しいうた、悲しいうた。やさしいうた。」(アルバム「ヒーのワルツ 」帯コピーから)
 
 
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久しぶりに京都でのライブを聴きました。

ネオンが映る五分咲きの桜を見ながら、木屋町通りを家路に。
アンコール曲「ヘブン」のフレーズに浸って。