洛菜庵

古都の郊外、四季折々の散歩道です

朝霧橋に差す天使のはしご

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 梅雨の晴れ間に差す陽の光。天使の階段、ヤコブの梯子、レンブラント光線…、いろいろな呼び名があるようです。宇治・朝霧橋。宇治十帖の舞台ゆえ、気の利いた言葉を選びたいところです。ここは「天使のはしご」かな。
 ところで、源氏物語は全編54帖からなります。最後の10帖は宇治を舞台にしています。桐壺帝、光源氏、薫君、の三代にわたる長編のなかで、薫君と浮舟との悲恋に終わる「宇治十帖」です。桐壺の更衣藤壺、紫の上は、いずれも紫のゆかり。紅や紫色の花たちは夏至の日差しによく似合います。
 話はそれますが…、源氏物語の全編を60分ビデオに収めようとした企画がありました。結果、実現しなかったようですが、そんなに縮めると紫式部さんに失礼ですよねぇ。