洛菜庵

古都の郊外、四季折々の散歩道です

伊勢参り

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伝説では、やまとひめのみこと(倭姫命)は天照大神の意を受ける依代として、倭国から丹波国、紀乃国、吉備国大和国伊賀国、淡海国、美濃国尾張国伊勢国へと移り、五十鈴川の畔に鎮座したというお話になっています。

星移り、江戸時代には伊勢参りが流行しました。当時、伊勢までの旅費は庶民にとってとても負担であったので、誰かが旅行費を用意する仕組みを考えました。「伊勢講」です。講の所属者はお金を出し合い、それを合わせて旅行費に充てます。くじ引きなどで決められた講の代表者が伊勢参りをしました。この講はいまでも各地に残っています。

わたしの住む地域でもいくつかの伊勢講があり、主に近隣の親睦行事として続いています。何年ぶりかで外宮と内宮に参拝しました。

この日は日曜日。内宮前のおかげ横丁はたいへんな人出でした。これでも1月に比べてはるかに少ないとのこと。若い人が多いことも意外でした。復活した名物・赤福餅本店には長い行列ができていました。

4年後の平成25年には20年に一度の遷宮があります。たぶん、千億円ほどの経済効果があることでしょう。中世の神官や近世の庶民もまた、いまでいう景気対策を意識していたに違いありません。