洛菜庵

古都の郊外、四季折々の散歩道です

洛北・今宮神社

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小ぶりな枝垂れ桜と染井吉野が咲き始めました。山桜は七分咲き。数本。気温は9℃、「花冷え」です。寒気の冷蔵庫の中なので、週末まで花はゆっくり咲くでしょう。

暖を摂るのにちょうどよい茶屋があります。東門を出た両側に門前名物の「あぶり餅」です。部屋に上って一休み。竹串につけた餅を炭火であぶった香ばしい味わい。白味噌のたれをつけていただきました。


境内に酒樽が奉納されてあって、「聚楽第」という名に立ちどまりました。
聚楽第は秀吉が過度に絢爛を尽くした砦風の屋敷。この神社の近くにある大徳寺は信長を供養した当時、秀吉傘下の御用寺院。そして、秀吉のおかかえ茶人・千利休が山門楼上に自らの像を置いたために秀吉から切腹を命じられた原因の古刹です。

2月28日は利休の命日です。旧暦ですから、今ごろの季節だったのですね。
控えめに咲く桜花をながめて、利休の美意識はどんなものだったのかと、思いを馳せた午後でした。