洛菜庵

古都の郊外、四季折々の散歩道です

地蔵盆

イメージ 1

イメージ 2

地蔵盆は子どもたちが主役です。昔は旧暦7月23日と24日に行われていたらしい。
町内ごとに地蔵尊の前に屋台を組んで花やお供物をそなえます。かつて、子どもたちはおにぎりやお菓子をもらって、夜更けまでかくれんぼや将棋、百人一首などを楽しんで過ごしました。わくわくする夏のイベントだったのです。

小学生にとって夏休み最後のイベントであり、宿題が残っている一抹の憂いをかすめながらも、初めて徹夜して冒険心を満たしたのも、遠い思い出です。

地蔵盆の頃には、クマゼミアブラゼミのうるさい声がいつのまにかツクツクボウシやヒグラシに代わり、空は入道雲から秋の雲に変わります。夏の終わりのすがすがしい?寂しさが漂うのも、子ども心に感じ入ったことを覚えています。


しか~し、日本は熱帯化、異常気象。少子化(特に京都府合計特殊出生率は全国ランキング下位)。

数年ぶりに地蔵盆の設営当番になりました。最近では土曜日に開催。「午後9時にはお家に帰りましょうね」と、わくわく要素もこころなしか遠くなったようにおもいました。