洛菜庵

古都の郊外、四季折々の散歩道です

朽ちかけた土蔵Ⅲ

涼しくなってきたら、猛暑に残した仕事を一気に片付けなければなりません。
たとえば懸案の…、これです。

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三重に設えられた蔵戸の敷居と鴨居は、無残にもシロアリの餌食となっていました。
三枚も戸があると開閉がめんどうですから一枚だけ残すことにします。完全に復元するには構造的に高度な技が要るので、ここは手抜きとします。

古い書箱を修復しました。
釘が錆び落ちて取っ手の裏が見えると「嘉永」の年号。この書箱は165年前に作られたんですね。

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お宝は無かったけど鮮やかな染糸が出てきました。
木綿糸と絹糸です。

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これは明治の中ごろのもの。当時なら値打ちあったでしょうが、いまは断捨離ですから処分対象です。