「地にとどく
西行桜したしけれ」、と虚子が詠んだように、花枝が垂れるように枝をはった桜木だったのでしょうか?
この寺は
勝持寺というよりも、
西行ゆかりの花の寺、といったほうが伝わりやすい。境内にたたずむ
西行桜は三代目らしい。存在感としてちょっぴりもの足りないけれど、もともと
西行が植えて吟愛したという桜木は一本だけで、周りは他の樹種だったと思えます。いまは訪れる人が多く、
インパクトを求めがちなので、数十本ある桜木のなかでは目立たないのでしょう。
(2008年4月5日撮影、
京都市西京区大原野で)