洛菜庵

古都の郊外、四季折々の散歩道です

還来神社、大津市途中町

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還来神社。「もどろきじんじゃ」と読みます。狛犬の傍らからそびえる大杉は高さ30メートル近く。梛や銀杏の大樹も威厳があります。

祀られているのは藤原旅子(たびこ)。旅子は桓武天皇の夫人で、淳和天皇のお母さん。藤原百川の長女でこのあたりで生まれ邸宅があったらしい。長岡京を造営したころの延暦年間に夫人となり、大伴親王(後の淳和天皇)を出産。その3年後に29歳で亡くなりました。「生まれた近江国比良の南麓に梛の大樹があり、その下に葬ってほしい」との辞世の言葉に従って祀られたそうな。山城国乙訓郡の宇波多山陵(京都市西京区大枝塚原町)に葬られたという説もあります。

社に向かって左側に桂の樹。鮮やかなみどり色のまる葉が参拝所をやさしく被っています。二葉葵に似た葉はまぶしい日差しをうけとめていました。