煙出し櫓
いまでは役目を終えた古民家の煙出し櫓です。
今シーズンは久しぶりに吹き降りの雪が、この空き窓を通って屋内へ舞い落ちてきました。
かまどが現役のころ(1960年代まで)は板金囲いがなく、効率よく煙を排出していました。夏には屋根裏にこもった暑気を自然換気して、入れ替わりに座敷の葦戸から涼風が入ってきました。
でも、風雨や風雪の時にはたいへんです。
櫓の側面から屋内に雨や雪が吹き込んできます。
煙出し櫓はかっこいいと思いますが、住居として使うにはイマイチです。
エアコンが普及した今では無用な構造なので、リフォームの際に取り外してしまう家がほとんどです。
これは近所の古刹の庫裡ですが、煙出しを残してあります。
あ、越し屋根を置いた住宅を見つけました。
換気に使っているのかな。屋根裏収納だけならもったいない気がします。
で…。
櫓を残すつもりでリフォームしたいと考えています。