洛菜庵

古都の郊外、四季折々の散歩道です

二期作米 ?

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 早稲品種は早いところで、8月末に収穫されます。刈り取られた後の切り株から、新しい芽が伸びます。秋雨前線による適度な雨は、ちょうど梅雨のような潤いを与えてくれます。

 稲作を減らして野菜や花を作るように誘導する国の政策が進められて、各地で特産物ができました。でも、それだけで生活できるほどの収入にはおよびません。農家の仕事を最小限にして、会社勤めを主にする人が増えました。会社が休みの週末に収穫する。できれば、日が長い季節に終わりたい。台風被害がないうちに…。いろんな訳があるけれど、ときに、コシヒカリ系の収穫時期が早い品種が栽培されます。

 で…。秋桜の花が揺れるころ、稲の切り株から伸びた青田に、このように二番穂が見られるところを見かけます。うまく育てれば食べられそうですね。


 畦道に彼岸花が咲く圃。刈り取った稲を天日で乾燥させるために、「稲木」に掛ける収穫作業をよく見かけました。かつて、稲作圃の景は日本の生活を映す鏡でした。いつのころからか、刈り取りは動力バインダーになり、次に、脱穀も同時にこなすコンバインを使うようになって、風情ある景は少なくなりました。