洛菜庵

古都の郊外、四季折々の散歩道です

猛暑日の避暑は…

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〕鮖魁B膠畧遒望舟を浮かべて公卿風の人が涼しそうにしています。川面は涼しいけれど、さすがにこの衣装では暑いらしい。

¬邉棔B膠畧遒ら歩いて10分。化野(あだしの=当時の火葬場)へ続く道沿いに野宮(ののみや)神社があります。辺りの竹林はひんやりしていて、今にも御息所の霊が出てきそうなところです。ここも霊気ただよう涼しいところです。

源氏物語・賢木】1000年前の作品。源氏物語の中で、20歳で未亡人となった六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)が24歳のとき、光源氏17歳と恋に落ちます。幾年か過ぎ、ライバルの夕顔や葵上に嫉妬を感じ始めます。御息所は源氏との愛が成就するものではないと察し、娘の伊勢斎宮とともに伊勢へ下る決意をします。この斎宮の身を清めるためにこもるのが野宮です。ここを訪ねてきた源氏と一夜を過ごします。

謡曲・野宮】550年前の作品。晩秋の嵯峨野に、旅の僧の前に現れた艶かしい里女の霊は、光源氏六条御息所との別れの日が今日であること、自分がその御息所自身であることを告げて、黒木の鳥居に姿を消します。


 ま、どちらも架空のものです。なので、ほんとうに涼しいかどうかは、その人の感受性にかかっています。