洛菜庵

古都の郊外、四季折々の散歩道です

実りの圃を労う曼珠沙華

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NHK-BShiの番組「街道てくてく旅-四国八十八か所を行く」9月24日の放映を見ていると、第60番札所・横峰寺愛媛県西条市)辺りを写していました。街道の傍らにあざやかな赤色をした曼珠沙華が満開です。どうやら収録日は直前(前日?)のようです。

秋分の日の曼珠沙華です。あちこちのブログを伺い見ても、どの地域でも秋分の日前後に咲いています。これは京都・洛西辺りで見たもの。開花は気温でなく日照時間に同期しているのか、季節を知る多年草です。後ろに田圃ヒノヒカリの穂が頭を垂れています。背後の山は京都盆地の西山・小塩山(京都市西京区)、山頂には淳和天皇の陵墓があります。



秋分の日に、律儀に咲いてくれる花です。
秋分」は二十四節気のひとつ。太陽年を黄道上の位置によって24等分して、分割点に季節を表す名を付けたものです。ゆえ、季節の移ろいにうまくリンクしています。月齢を基準とした太陰暦の季節とのずれを調整するために、ふるくから使われていました。

秋は…
陰暦七月/立秋春分点から135度、8月7日)、処暑(150度、8月23日)
陰暦八月/白露(春分点から165度、9月8日)、秋分(180度、9月23日)
陰暦九月/寒露春分点から195度、10月8日)、霜降(210度、10月23日)


曼珠沙華はやがて、霜が降りて他の畔草が枯れるころに葉を広げ、陽の光を浴びます。