洛菜庵

古都の郊外、四季折々の散歩道です

掘り鍬

 タケノコを地中にあるうちに掘る道具です。「ホリ」と呼ばれています。
 それを支える鍛冶職人がいなくなりました。鍛治屋さんをさがして、新しいホリを作っていただきました。使い方やバランスを伝えて、上質の鋼を手作業でたたき上げて完成です。
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 左端が新生「ホリ」の刃先です。
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 京タケノコを収穫する竹林には敷きわらと土を層にして親竹の地下茎から地表までの十分な深さを確保します。百年以上もの間、毎年土入れ作業を続けている孟宗竹林は、幾重にも重なった藁と土の層が人の背丈ほどにも高く盛り上がっています。表土のかすかなひび割れを手がかりに、タケノコが地中にある間に探して、だいじに掘り上げるのです。