洛菜庵

古都の郊外、四季折々の散歩道です

五重塔の「しんばしら」

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心柱を持つ構造は地震に強いといわれています。わたしもそう思います。

各地の五重塔は火災などで再建されています。この塔もまた、1440年(室町時代、38.8メートル)再建です。
国宝指定されている東寺(再建1644年、54.8メートル)や醍醐寺(951年、38.2メートル、京都府最古の木造建築)に比べて劣らず長生きです。

木造の建物は、特に火災に遭うケースが多かったようです。八坂の塔(法観寺)は、創建が589年とも678年ともいわれています。塔身が西へ傾いたのを948年に修復。その後、1179年に清水寺衆徒と祇園神人の争いで類焼。1291年落雷により焼失。1436年にも焼失。1440年に現在の塔が再建されたらしい。

多くは人為的な損傷や火災です。ということは、やっぱり耐震性は極めて高い。構造は柔構造の理論であり、いま世界の超高層建築に採用されている手法です。