洛菜庵

古都の郊外、四季折々の散歩道です

#春

掘り鍬

タケノコを地中にあるうちに掘る道具です。「ホリ」と呼ばれています。 それを支える鍛冶職人がいなくなりました。鍛治屋さんをさがして、新しいホリを作っていただきました。使い方やバランスを伝えて、上質の鋼を手作業でたたき上げて完成です。 左端が新…

野の花、山の花

春の訪れを、待ちかねたように咲く花たち 水芭蕉 どの節も三枝に分かれているゆえ、この名が付いたのか…。 和紙の原料、ミツマタの花も。 シダも一気にぜんまい状の丈を伸ばそうとしています。 ホコリタケのような形、気の早いきのこも顔を出しています。

春日和

毎年いつもの場所に咲くスミレの花です。柿の木の窪みに自生しています。

さくらんぼの花

桃よりも早く、ひと足早く咲きました。

美しい縄目

組み立てた長刀鉾の縄目が美しい。 鉾建てが済んで、12日には曳き初めがあったようです。この日、円山音楽堂からの帰り道に烏丸通りを覗いてみました。烏丸通りを隔てて西に凾谷鉾。室町通を北へ入った菊水鉾では早くも祇園囃が響いていました。 15日・宵々…

淡竹(ハチク)

ハチクはマダケとともに日本の自生種といわれています。開花の周期も日本の竹は60年説または120年説があります。京都・洛西のマダケ林は1965年前後数年にわたって一斉に開花しました。ハチクの開花はそれ以前、1930年頃にあったと古老から聞きました。 ハチ…

霧島躑躅

夕照の躑躅。日の当たる南側は盛りが過ぎたようです。 (長岡京市・八条ケ池畔)

薫風ありて

楓の花。地味だけど新緑の中で幸せそうに揺れています。 牡丹、白紫陽花、牡丹桜の自然散華… 季節の移り行きを色で感じる楽しみなときです。

山荘の春

天王山の麓、大正期に建てられた英国風本館。京都三川が合流する地に別荘を建てた加賀正太郎の感性は、洗練されたレベルだったのでしょう。 モネ「睡蓮」を収蔵する新館。新館は…、そう、安藤忠雄氏の設計です。 JR山崎駅を降りて、急坂を5分ほど歩いたとこ…

そぞろ歩く夕照の川辺

花の金曜日、快晴。25.5℃。 夕方になっても22℃なので、少し足を伸ばしました。 夕照の川辺にも、適度なにぎわいがあります。 借景に映える枝垂桜を眺めながら、ゆったりと食事を摂ります。 ほろ酔い気分でそぞろ歩くも、また、楽しいもの。 東山から昇る満月…

洛北・今宮神社

小ぶりな枝垂れ桜と染井吉野が咲き始めました。山桜は七分咲き。数本。気温は9℃、「花冷え」です。寒気の冷蔵庫の中なので、週末まで花はゆっくり咲くでしょう。 暖を摂るのにちょうどよい茶屋があります。東門を出た両側に門前名物の「あぶり餅」です。部屋…

二日月

切れるように細い二日月。月齢1.7の月です。 3月29日は旧暦3月3日、桃の節句。ひな祭りです。 (撮影日時 2009/3/28 18:53)

津軽三味線は体力も

再び登場、恵美乃助。新鋭の津軽三味線奏者です。 太棹の津軽三味線は、ずっしりと重い。演者の力。撥さばき。太棹の質感。強い響きはこんな要素で生まれるのでしょう。 なんと、このバチが演奏中に割れたそうです。 鼈甲で作られていて、修理が1カ月。ん万…

山吹

花 ときの色の移ろひは こころ浮き立つもの 桜、躑躅、山吹、藤… 季節を追って豊かな色が現はれます おほかたの桜が散り あとに 山吹の花色 樹樹の萌葱色のなかで ひときは目を引く名優なのでせう まぶしく映る色も をかし (京都市西京区・松尾大社で)

藪椿

大人気の桜花の陰で、閑かな居ずまいのヤブツバキの花。春の暖かさとともに地に落ちても、堂々とした存在感で気を引く、艶なる美しさを持っています。(京都市西京区大原野・西迎寺で)

花の並木道

若木が育って30年。桜は一年のうち50分の1の期間しか注目されませんが、このときこそ、ふだん落ち着いた並木道が精一杯華やいで見えます。(2008.4.5、洛西ニュータウン・小畑川沿いで)

すみれ

柿の幹のくぼみに自然ばえしたスミレです。 生えてからずいぶん経っています。最初に気付いたときには確か一株だったのですが。 ちょうど人の目の高さに、スミレくんが選んだすてきなフラワーポットです。

花の大原野

大原野っていうと、三千院のある大原と間違う人がいます。 ここは京都盆地の西南の地。平安京以前からある古刹や神社が、いまも残っています。 桜の季節は社寺だけでなく、辺りの民家の庭にも珍しい樹種や工夫された庭を楽しめます。 豪華な散歩コースです。…

西迎寺の枝垂れ桜

寺の人に聞くと「樹齢は130年ほど」。本堂の前庭をいっぱいに被い、飾っています。 ガイドブックに載らない寺のなかには、丁寧に手入れされて落ち着いた居住まいを持つお寺さんがあります。庭づくりにも理解ある檀家や総代さんが、支えているからでしょう。 …

梅花黄蓮

雪解けの早春に咲く可憐な花です。 植物学者の牧野富太郎は、東京の自宅にいて、生家の裏山に咲いていたバイカオウレンを懐かしんだといわれます。牧野は、草木に尋常でない深遠な想いを馳せていました。で、小学校中退にもかかわらず東京帝国大学から理学博…

メジロの里まわり

お昼まえに雪が解けてしまうほど、春の日差しが降り注ぎます。昨日の雪がうそのような暖かな日になりました。 メジロが蜜を求めてやって来ます。山はまだ寒かろう。

ぽかぽか日和、気温23度

早朝は肌寒く、気温が8℃だったのに、正午過ぎには23℃まで上がりました。ぽかぽか日和に誘われて八条ケ池へ。花群れ、若葉、遅咲き桜…。訪れる人の数もまた満開でした。 着物姿で観光なのか、一眼レフカメラを手にして霧島つつじを写している女性がひとり。せ…

八条ケ池・霧島躑躅

春はゴムまりのようにやってきます。 この日は気温が24度、初夏の気候です。 歩みを休めて見る紅色の花群れ。まだ、咲き始め。4月26日以後が最も華やかなのでは…。連休には少し過ぎているかも。気の利いた散策コースです。(2007年4月21日、長岡京市・八条ケ…

春水流る、花筏

前夜に通り過ぎた花散らしの雨で、色を濃くした新葉の櫻木がなびいています。風が緩んだ昼下がりの背割堤に、サイクリングや散歩を楽しむ人が通り過ぎます。 白い花群れの咲き始めもよし 樹が身じろげばこぼれるような花盛りもよし 花吹雪の風下に見上げる枝…

花のトンネル

背割堤を歩く。 先端まで1.5Km、およそ250本の桜並木を堪能します。 おそらく、この桜並木は京阪神・都市近郊では随一の規模をほこるものと思われます。周囲は河。大阪湾に注ぐ淀川の起点、木津川と宇治川の終点です。この日は八幡市の桜祭りが開かれていて…

どこも流行りのライトアップ

ライトアップされた華やぎは気を浮かせるに充分です。近ごろ、どこへいってもこの手法に出会うために慣らされたようにも思います。より刺激を求めるも、人の創造力は衰えるばかりです。月夜に見る深山のヤマザクラには叶わないでしょう。 桜は品種改良によっ…

天王山の麓、宝積寺

JR山崎駅、阪急・大山崎駅から天王山へ続く、住宅街を抜ける急な道を登ります。距離は短いけれど、体をいたわりながらゆっくり歩いて10分、宝積寺三重塔は国の指定文化財です。ことしはヤマザクラがソメイヨシノよりも早く咲いています。すでにヤマザクラは…

はんなりと…、京都・東山花灯路2007

暮れなずむ空。やがて少しずつ闇に近づく。八坂の五重塔はライトアップに浮かんで荘厳な姿で迎えてくれました。 青蓮院から円山公園を通って清水寺までの散策路・4.6kmに、露地行灯が足元におよそ二千四百基。清水焼、京銘竹、北山杉磨丸太、京石工芸…。白壁…