洛菜庵

古都の郊外、四季折々の散歩道です

エノキの伐採

昨年、ハチクが開花しました。諸説ありますが、120年ぶりともいわれています。 竹は開花後に枯れます。地下茎でつながっているので一団の竹林が更地のようになります。 で、ハチク竹林に取り残されたエノキ。 中央奥に見える樹高25メートルほどの樹です。 …

祇王寺の竹

嵐山の渡月橋界隈はすごい人波ですが、ここまで来るとまばらです。 1キロメートルほど歩くだけで、静かな嵯峨野を味わえます。 祇王寺草庵の吉野窓。下地窓の円窓です。 いろんな柵が庭苔に対峙しています。 小さな大日如来さまが置かれていたので、般若心…

嵐の後の竹林掃除

台風21号が通り過ぎました。 こんなに「台風」を感じたのは50年ぶりくらいかな。 樹高15メートルほどの樫の木がハチク林に倒れました。 モウソウチクは稈が折れ… 根が耐えられない竹は倒れています。 今回は南南東の強風。地元消防署の計測によると、最大…

四つ目垣の修復

庭の四ツ目垣が崩れたので差し替えました。 意外と長持ちしています。 これは今回撤去した15年くらい経っているハチク材です。 ちょっと太いけど、マダケの新材料を入れ替えます。 シュロ縄だけでもいいのですが、自信がないのでビスと針金も併用。 ところど…

キヌガサタケ

今朝のハチク竹林で見たキヌガサタケです。 正午過ぎには老いて朽ちる短命きのこです。 まだ、試食したことがありません (^^; PS そして4時間後… やっぱり、美味しいんですね。

2ヵ月で18メートル高

2ヵ月前はタケノコ掘りの真っ最中でした。 竹材用の孟宗竹林です。 ことし生まれた新竹。高さ18メートルもあります。 成長の早さに、改めて感心しています。 ところで、この白い粉は何だろ? タケノコを湯がいたとき、節間にも白い粉のようなものがあります…

倒壊、竹穂垣

「竹林の垣が風で倒れているでぇ」と朝に近所のタケノコ農家からケータイ連絡がありました。 前の日に竹穂垣が倒れるほど風が吹いたのでしょうか? 見ると南風に耐えられなかったような倒れ方です。 18時前に気温が異常に上がっています。このとき南西風も強…

竹林・豪雨時の保水

梅雨が明けないうちに上陸した台風11号は、この辺りに300ミリもの雨を降らせました。 17日午後から18日早朝まで、時間雨量10ミリ~20ミリで絶え間なく降り続きました。 強い雨でなかったので雨漏りはしませんでしたが、夜になって近くの市から続々と避…

初もの

京都のタケノコ栽培は昔から、敷き藁と土の層を重ねた孟宗竹の圃場で栽培されています。 手間がかかるこの栽培法で、早春の京会席料理の食材を提供してきました。 オフシーズンの管理が行き届いた孟宗圃場でこそ、最上の食材を収穫できます。 それができてい…

竹林のキノコ

竹林内で見かけるキノコは、夏はキヌガサ茸が優美です。 秋雨に急かされて起きてきたのは、ノッポのキノコくん。 名前はわかりません。 秋の兆しとともにあちこちで、いろんなキノコが顔を出しています。

早春の竹林

一週間前の金曜日。 雪です。 幸い京都では通常の積雪でした。 雪の竹林も風情があります。 が…。 春の雪は湿っぽくて重いのです。 静かな竹林に、「バリッ」と響く音。 出荷を待つ竹材にも雪布団です。 この竹は海へ運ばれて、養殖筏に使われます。 一時は…

竹穂垣

かつて竹材を生産していた竹林です。 孟宗竹です。 あの京タケノコと同じ種類ですが先止め処置してないために、竹丈が長く18メートルもあります。 風で倒れる前に伐採しながら整備します。 沿道からもクサギが茂って荒れているのがわかります。 これは整備前…

竹林整備

やぶ蚊がいなくなった秋の竹林。 未整備の竹藪の中を片づけます。 孟宗竹の大きな枝。 しっかりしたいい材料です。 これで竹垣を試作してみようか… これは不合格。もっと厚く仕上げないといけません。 廃竹処理は竹炭やボイラー燃料の候補ですが処理時間がか…

竹の穂

竹の開花周期は種類により60年周期説とか120年周期説とかさまざま。 今朝の京都新聞で67年周期と専門家が言っていると書いてあったけど、ウソやろ。もっと研究してくださいょ。 わたしの体験では気象などの生育条件で、同じ種類でも個体差があるように思いま…

キヌガサタケ

能舞台で、紗を纏ったシテがうつむきぎみに何かを表わすとき… キヌガサタケはなぜか竹林でよく見ます。先日、ハチク林の中で見つけました。あいにく、カメラを持たなかったので撮れませんでした。これは別の場所で数年前に撮ったものです。 葉が積もった竹や…

タケノコを湯がく

タケノコが地表に出る前に収穫するのはなぜでしょう。 タケノコは空気に触れると急にアクの成分が増えるようです。京タケノコ栽培法は「エグ味」をなくす工夫がされています。 収穫されたタケノコをすぐにゆでることは、これと関係ありそうです。 で早速、湯…

建仁寺垣

杉苔の向こうに見える竹垣は「建仁寺垣」といいます。新調された銅製の雨樋は眩しい。一方で、こぢんまりした鐘楼の柱は渋く、礎石に接するところの腐食した部分を継いで修復しています。

淡竹(ハチク)

ハチクはマダケとともに日本の自生種といわれています。開花の周期も日本の竹は60年説または120年説があります。京都・洛西のマダケ林は1965年前後数年にわたって一斉に開花しました。ハチクの開花はそれ以前、1930年頃にあったと古老から聞きました。 ハチ…

竹林公園

弥生、春日のなかで映えるキンメイモウソウチクです。からし色にみどりの細やかな線が入った稈。彩りと模様が秀逸です。白い椿や桜も名優の横で脇役のようです。洛西ニュータウンの東寄りの丘にあり、竹が主役の公園です。(撮影=2005年3月、京都市西京区・…

雪の重みに耐えるとき

今季の冬は暖かです。そういえばここ数年、池に氷がはらなくなりました。 といっても、立春が過ぎた京都は冬たけなわ。こんなとき、太平洋岸に低気圧が通ると雪です。季節風に乗るさらさらした雪でなく、湿った春の雪です。 で、受難は竹にも。しなる桿。人…

竹の秋

俳句に「竹の秋」という季語があります。 タケノコの収穫が終わるころ、冬を越した竹の葉が 新葉と入れ替わります。 竹林に差し込む陽をよぎるように、 薫風に身をまかせた笹の葉ふぶき。 初夏のさわやかさにふれるひとときです。 (2007年5月20日、京都市西…

春の京食材・筍

桜が咲くころ、洛西の孟宗筍が旬を迎えます。 洛西の筍は、京の極上食材として重宝されてきました。タケノコを収穫する竹林には敷きわらと土を層にして、竹の地下茎から地表までの十分な深さを確保します。土入れ作業を百年以上も続けているゆえ、幾重にも重…

ちょっと珍しい竹姿

「二股」と呼ばれている変形竹、ハチク林でたまに見ることがあります。根元をみると一本の竹ですが、地上で二つの稈に分かれています。稈が変形しているだけの竹はよく見られます。タケノコからたった二ヵ月で竹に成長し、その竹はそれきり大きくなりません…

京都・西山のタケノコ

ふるくから洛西の孟宗タケノコは、京料理の春を味わう食材として重宝されてきました。栽培用に整備されたモウソウ畑の地面は、布団をかぶせたようなやわらかさです。土のかすかなひび割れを見つけて、地中の筍を探します。 いま、旬の風味が冬の眠りから覚め…