洛菜庵

古都の郊外、四季折々の散歩道です

2008-01-01から1年間の記事一覧

藪椿

大人気の桜花の陰で、閑かな居ずまいのヤブツバキの花。春の暖かさとともに地に落ちても、堂々とした存在感で気を引く、艶なる美しさを持っています。(京都市西京区大原野・西迎寺で)

花の並木道

若木が育って30年。桜は一年のうち50分の1の期間しか注目されませんが、このときこそ、ふだん落ち着いた並木道が精一杯華やいで見えます。(2008.4.5、洛西ニュータウン・小畑川沿いで)

すみれ

柿の幹のくぼみに自然ばえしたスミレです。 生えてからずいぶん経っています。最初に気付いたときには確か一株だったのですが。 ちょうど人の目の高さに、スミレくんが選んだすてきなフラワーポットです。

都会を飾る化石たち

きっと、アンモナイトなのでしょう。 ここは京都駅に近い、あるホテルのロビー。大理石の壁や床にきれいな螺旋模様がありました。 恐竜たちが生きていたころは、今から二億年ほど前といわれています。アンモナイトは四億年前です。千年を十万倍したら一億年…

立派に育った桜並木

大規模な住宅開発でできた街。もう、30年も経つ。河原に沿った並木が立派に育ちました。住民の憩いの場、この日は桜祭りでした。(2008.4.6、洛西ニュータウン・小畑川沿いで)

池水に揺らぐ、華灯り

八条ケ池・北池畔の桜並木がライトを受けて、夜姿を現し始めました。 南池に櫻花が夕闇に包まれるころ、料亭の離れ家の灯りが池水に揺らぎます。(2008.4.5夕刻、長岡京市で)

花の大原野

大原野っていうと、三千院のある大原と間違う人がいます。 ここは京都盆地の西南の地。平安京以前からある古刹や神社が、いまも残っています。 桜の季節は社寺だけでなく、辺りの民家の庭にも珍しい樹種や工夫された庭を楽しめます。 豪華な散歩コースです。…

花の寺

「地にとどく西行桜したしけれ」、と虚子が詠んだように、花枝が垂れるように枝をはった桜木だったのでしょうか? この寺は勝持寺というよりも、西行ゆかりの花の寺、といったほうが伝わりやすい。境内にたたずむ西行桜は三代目らしい。存在感としてちょっぴ…

西迎寺の枝垂れ桜

寺の人に聞くと「樹齢は130年ほど」。本堂の前庭をいっぱいに被い、飾っています。 ガイドブックに載らない寺のなかには、丁寧に手入れされて落ち着いた居住まいを持つお寺さんがあります。庭づくりにも理解ある檀家や総代さんが、支えているからでしょう。 …

水吐竜

木造の本堂の軒に木造の消火ポンプ、水吐竜。 いつごろまで使われていたのか? 水量はあるのかしらん? 水吐竜の側面に「大原野」と書かれています。この辺りの邸に常備されていたようです。 (2008年4月5日、京都市西京区大原野・勝持寺で)

百人一首を襖絵にしたら、水無瀬の景

3月15日に、JRの新駅・島本駅が開設されました。JR京都線、大阪から京都への中ほどです。 天王山の南、京都盆地から流れる三川が合流して淀川となる辺りにあります。 新駅の前に歌碑が建てられました。藤原定家と後鳥羽院の歌が刻まれています。 この辺りは…

梅花黄蓮

雪解けの早春に咲く可憐な花です。 植物学者の牧野富太郎は、東京の自宅にいて、生家の裏山に咲いていたバイカオウレンを懐かしんだといわれます。牧野は、草木に尋常でない深遠な想いを馳せていました。で、小学校中退にもかかわらず東京帝国大学から理学博…

竹林公園

弥生、春日のなかで映えるキンメイモウソウチクです。からし色にみどりの細やかな線が入った稈。彩りと模様が秀逸です。白い椿や桜も名優の横で脇役のようです。洛西ニュータウンの東寄りの丘にあり、竹が主役の公園です。(撮影=2005年3月、京都市西京区・…

菜の花

司馬遼太郎の没年は1996年ですから、21世紀の様子は知らないで亡くなりました。 生前、小学6年生の国語の教科書のために書いた「21世紀に生きる君たちへ」は、原稿用紙10枚ほどの名文です。分かりやすい文章で司馬の想いが語られています。 「私は、歴史小…

セツブンソウ

すこし早いのですが…、セツブンソウが咲きはじめました。 2~3月ころに咲きます。春に枯れはじめて、初夏には姿を消します。地下茎が残ります。 短命植物。そのはかなさからエフェメラルプラント、と呼ばれています。カゲロウのことです。 (2008年2月10日、…

メジロの里まわり

お昼まえに雪が解けてしまうほど、春の日差しが降り注ぎます。昨日の雪がうそのような暖かな日になりました。 メジロが蜜を求めてやって来ます。山はまだ寒かろう。

散り椿

夕暮れの雪の中で、紅い彩り、さざんかの花。 湿った春の雪です。名残の冬を楽しむように… 地に落ちるは椿、散る山茶花。白い雪が、紅い散り椿の舞台を盛り上げます。

供養塔

雪解けの昼下がり、風もなくのどかです。京の郊外、長岡第十小学校の北東に菜の花畑がひろがっています。野道の傍らに寂然と供養塔が立っています。江戸期の尼僧・新経尼を供養する塔といわれています。 知らずに通り過ぎてしまうような、木の影です。 前を…

雪の重みに耐えるとき

今季の冬は暖かです。そういえばここ数年、池に氷がはらなくなりました。 といっても、立春が過ぎた京都は冬たけなわ。こんなとき、太平洋岸に低気圧が通ると雪です。季節風に乗るさらさらした雪でなく、湿った春の雪です。 で、受難は竹にも。しなる桿。人…

同じとき

偶然、同じ雲を撮った人がいました。いま気付きました、ははは… http://blog.goo.ne.jp/jn0219/e/768f512629d5ad04bb6574f9f34d46dd

空に浮かんだUFOトラック

ちょっと古いけど、朝に見た雲の切れ間です。巻積雲の中にぽっかり浮かんだひこうき雲の変化形…、でしょうか。(撮影日=2007年9月18日) 秋は思わぬ雲の変化が楽しめます。

明石、暖かな1月

明石城公園は、なんと54.8haもの広大な敷地、明石城跡を中心につくられた都市公園です。天守閣が造られなかった明石城の建物の中で、坤櫓(ひつじさるやぐら)は大きな櫓です。どうやら京都・伏見城から移築されたらしい。国の重要文化財。写真は櫓の横にあ…

省線(←古っ!)をくぐる、まんぽ、その5

JR京都線・山崎駅から南へ。大阪府島本町の鉄道敷をくぐる水路に、レトロなレンガ造りの二連アーチがありました。

2008年、戊子

写真は大豊神社の「こまねずみ」。 今年の干支は戊子(ぼし・つちのえね)、動物にあてはめて鼠です。 ここは京都市左京区・哲学の道沿いにある小さな社です。今年は縁起をかついでお参りする人も多いことでしょう。

太陽柱?

日の出が遅くなりました。通勤途中で日の出を見る人もいるでしょう。 冬の朝に見る幻です。万葉の歌に詠まれる「かぎろひ」もこのような現象なのでしょうか。(撮影=2007.12.30 07:13)