洛菜庵

古都の郊外、四季折々の散歩道です

2008-01-01から1年間の記事一覧

紫式部母子

紫式部は、いまの寺町通広小路かいわい、盧山寺あたりの邸宅で源氏物語を書いたらしい。いまは道路敷になっています。ここはいまの御所の東隣り。木陰の中、近所には名水「染井」の清水が湧き出ています。かつては邸宅横に旧賀茂川が流れ、豊かな水を湛えた…

猛暑日の避暑は…

〕鮖魁B膠畧遒望舟を浮かべて公卿風の人が涼しそうにしています。川面は涼しいけれど、さすがにこの衣装では暑いらしい。 ¬邉棔B膠畧遒ら歩いて10分。化野(あだしの=当時の火葬場)へ続く道沿いに野宮(ののみや)神社があります。辺りの竹林はひんやりして…

鳥人間の日

7月26日、27日に彦根市で2008年鳥人間コンテストが開かれました。。今年は風などの状態がいいようです。滑空機部門で300mを超える記録が出ていました。そのなかで高校生チームの今治工業高校・定時制は、修学旅行にこのイベント参加を選んだらしい。綺麗に飛…

暑い、山鉾巡行の日

前日に梅雨明けしたようで蒸し暑さはない。正午の気温は31.4℃。 なのに、体感気温は暑い。アスファルト舗装は実気温も38℃くらいかも。 高倉通御池から東を見ると、寺町通あたりの路面がゆらめいて見えました。 逃げ水現象です。 この日は祇園祭の山鉾巡行の…

人間国宝、登場

いま、噺家で人間国宝はひとりだけらしい。桂米朝さんは今年で83歳とのこと。さすがに足腰が弱っていらっしゃる。間のとり方、合いの手の機転よさ、飄飄とした姿、とぼけた返答…。国宝の値打ち、あります。マイクスタンド役は桂小米朝、50歳。 突っ込み役は…

祇園祭・山と鉾

保存会の財産目録を作るとき、鉾の資産評価が話題になりました。お宝鑑定なら3億円くらいか…? それよりも、毎年、藁の縄で縛るように組み上げる構造や縄目が美しい。祇園囃子も雅らしさがいい。 宵山に鉾町の家々が所有している屏風披露も楽しみです。

絢爛神輿と奉納提灯

祇園祭の祭神である八坂神社の舞殿で、飾り付けが済んで据えられた3基の神輿。奉納提灯も華やか。祇園甲部や宮川町など花街の芸妓さんの名前がならんでいます。いまの芸妓さんは国際的。小桃さん(下段中ほど)はメキシコシティ生まれ、北京育ちだとか。

祇園祭・鉾

祇園祭は京都・八坂神社のお祭りです。神事とはいえ、猛暑の7月にほぼ1カ月もの長期間、手順を踏んで行われます。 14から16日は宵山。飾りつけられた鉾の櫓上で祇園囃子が奏でられます。17日は佳境です。32基の山と鉾が都大路を巡行します。

琴の糸、製造元です

一見、ふつうの町家なのですが、昔から続く、和楽器の絃を製造・卸売する老舗です。 琴や三味線の絃には絹糸を使っていたらしい。今でも。 レトロな看板も京の町に馴染んでいて、威厳をも感じます。 (京都市上京区・油小路通で)

午後7時15分の虹

大きな虹でした。半円の全部が見えていたのですが、カメラを取りに行く間に薄くなりました。 あとで調べたら、今日の日没は19:15(大阪)。ちょうどその時刻、まさに夕照の虹です。 地平線からの光なので、いちばん高い位置に見えました。右下に白く写っている…

都会の水辺を楽しむ

真夏日の上は猛暑日、30℃以上と35℃以上のちがいらしい。 今日も暑い。京都では33.5℃前後、ここ大阪では浜風を受けて少しは低い目ですが、それでも真夏日です。都会の真ん中でも、水の上は快適でしょうね。 (大阪市中央区・本町橋辺りで) PS じつは…、サムネ…

ユーカリ

歩道があとからできたのでしょう。堂々たる、幹周りは3メートルもある大木です。かたわらを通るとき薬湯のような芳香がただよってきました。楠木のような香り。葉を一枚折りたたんで香りを楽しませてもらいました。オーストラリアでは樹高が50メートルにもな…

三重嶽(山上ケ岳)

「さんじょうがたけ」と読むそうです。頂上手前の尾根にあるブナ林はゆったりした気持ちにさせてくれます。麓の平池にはカキツバタの群落。サワグルミ、トチ、ウツギなど、木々はのびのびと枝を張って清楚な花をつけています。ギンリョウソウも白装束で迎え…

ブナの林

錯覚かもしれないけれど、ブナの林に入るとなにかしら安堵感を覚えます。穏やかに、落ち着いた気持ちになるのです。 6月、樹は色濃くなった葉をまとって、ゆったりと尾根を覆っていました。(滋賀県高島市、三重嶽で)

昼網の新鮮素材、魚の棚

ぶらりと入ったお寿司屋さんで、カレイが旨い。 蒸しアナゴはとろけそうにやわらかい。 魚の棚(うぉんたな)商店街はにぎわっていました。「今日はカレイが美味しいよっ」の声に、昼網で獲れたピチピチ跳ねる魚の前で、思わず立ちどまります。(明石市で)

ひこうき雲の影

京都の上空、北緯35度線は航路になっているのか。ひこうき雲がよく見られます。 梅雨入りになる日の前日の空です。いよいよ雨の季節に入ります。

還来神社、大津市途中町

還来神社。「もどろきじんじゃ」と読みます。狛犬の傍らからそびえる大杉は高さ30メートル近く。梛や銀杏の大樹も威厳があります。 祀られているのは藤原旅子(たびこ)。旅子は桓武天皇の夫人で、淳和天皇のお母さん。藤原百川の長女でこのあたりで生まれ邸…

春の皆子山

皆子山(標高=971.5m、京都市左京区)は、いちおう京都府の最高峰です。 比良山系の西方にあり、その間に若狭から続く敦賀街道が京へ。その下に長ぁ~い花折断層が潜んでいます。かつて、若狭からこの道を通って海産物が運ばれていました。ゆえ、鯖街道とも呼…

賀茂茄子

葵祭の上賀茂神社に奉納された賀茂茄子です。 濃い紫色にツヤがあり、ほんとうに立派。あっぱれじゃ ! 賀茂茄子の実は、なかなか大きくならない。開花から収穫まで、ふつうのナスに比べて倍ほど時間がかかります。なので、実が締まってうま味が濃いわけです…

賀茂祭(葵祭)、上賀茂神社

上賀茂神社の様子です。(撮影=2008年5月15日、京都・上賀茂神社で)

賀茂祭(葵祭)、下鴨神社

下鴨神社付近の様子です。(撮影=2008年5月15日、京都・下鴨神社)

二葉葵(フタバアオイ)

二葉葵は京都・葵祭のシンボルマークです。 昨年から「二葉葵プロジェクト」なる保護・栽培チームができたらしい。

八尾の曳山

曳山祭りの翌日、八尾の町に落ち着いた閑けさがありました。 町内ごとにいくつかの曳山連があり、この日はそのうち3基が曳山展示館に収められます。諏訪町の曳山も社に祭神を戻した後に収蔵庫へ移されます。名残りを惜しむように町内の人たちが引き納めまし…

水無瀬の滝

水無瀬の滝。長さ20メートルほどの華奢な滝です。滝の左手には八大龍王などいくつもの龍神が祭られています。滝の手前に、藤原家隆の歌が記されていました。 水無瀬山せきいれし滝の秋の月おもひ出ずるも涙なりけり 【交通】JR島本駅から西国街道を山崎方向…

櫻守

数年前に初めて見たとき、「この樹は何度か見てみたい」と、思いました。縁あって、今期に再会したのです。 この日、照蓮寺桜は少し葉が出始めていました。枝に残った花びらが、ダム湖から吹き上がる風に舞い上がって行きました。光輪寺桜は満開を少し過ぎた…

春の白滝山

滋賀県・比良山系の白滝山です。山麓の白滝谷では安曇川へ注ぐ豊富な水量を、花崗岩の大岩が座してうけとめる名滝を堪能しました。

白滝山の花たち

滋賀県・比良山系の白滝山(1,022m)は春の花たちでにぎわっていました。 枚数が多いのでサムネール表示しています。クリックして見てください。 イワウチワ、カタバミ、石楠花、ニリンソウなどがあったようにおもいます。あ、正しい花の名前がわかれば教えて…

山吹

花 ときの色の移ろひは こころ浮き立つもの 桜、躑躅、山吹、藤… 季節を追って豊かな色が現はれます おほかたの桜が散り あとに 山吹の花色 樹樹の萌葱色のなかで ひときは目を引く名優なのでせう まぶしく映る色も をかし (京都市西京区・松尾大社で)

亀が導く名水 ?

水を汲む様子が手際よい、と見た。 きっと、レピーターなのでしょう。 ここは酒の神様じゃ。 花崗岩質の山から涌き出る水は、もちろん、美味しいものです。 (京都市右京区・松尾大社で)

八重の桜たち

ぜいたくなことなのですが…、各地に染井吉野があまりにも多くて、ちょっぴり食滞ぎみです。 桜名所といわれるところにも、寄せるような人波は少なくなりました。遅まきながら、ひっそりと、華麗に咲く桜花は、見応えがあります。(2008年4月20日、長岡京市・…