洛菜庵

古都の郊外、四季折々の散歩道です

かくれ里

お遍路Ⅰ

阿波の夏雲です。 三百段余りの石段は高齢者にはきついかな。 いくつも峠を越えて巡る昔の難所はいまでは苦労なく車で行けるけど、 昔は何でもなかった坂道が、新たな難所になっているらしい。 暑いときはたいへんだけど、少しくらい歩きましょう。 徳島県阿…

夏草や~

気温が36℃って気象台が測っていただいていますが、菜庵の温度計は39℃を示していました。 夏、真っ盛りです。 倉庫裏のグリーンカーテンは効き目ありません。 種がこぼれたのか、一人ばえのスイカ。 菜庵のハーブ園です。 果樹は、イチヂクとコナツ。 夏草や……

湖東三山

名神・秦荘PAが湖東三山PAに名前が変更されました。 さらにこのPA内に、新たに湖東三山スマートICという簡易ICができました。 で、行ってみました。 天台宗の古刹です。三院ともに東近江の山裾に端座しています。 この日、京都は猛暑日でしたが、みどり豊か…

タケノコ

梅花が済んだら桃の花…、ではありません。 これはアーモンド。桃の花のイメージです。 4月2日は旧暦3月3日。桃の節句です。 いよいよ、草木が一斉に芽吹く季節がやってきます。 ちょっとその前に、春の食材をいただきましょう。 タ・ケ・ノ・コ。 これは竹材…

立春

里山の冬の景です。竹林の端に伸びている落葉樹はエノキです。 反対方向から撮るとこれ。中央辺りににょっきり突き出た大木を切ります。 日光を取り合って孟宗竹と生存競争していたから、樹高20メートルを超えています。 手ごわいねぇ ばっさり。 地上に横た…

二百十日

近ごろ季節の境い目が極端になったように感じます。 ことしは特に。 この一週間、32℃がこんなに涼しく感じるのか。 25℃を下回るときの夜風って、しばらく忘れていた寒さすら思い起こします。 で、9月1日は「二百十日」でした。 ヒノヒカリが出穂・開花です。…

空梅雨

京都では、カラ梅雨です。雨が欲しい… ま、機械をつかうから身体に負担は少ないんですが。 カモさんたちが早速、食事にやってきました。虫や雑草だけ食べてね。

日本画・玉堂の里

ちょっと足をのばして…、奥多摩へ。 御嶽駅で降ります。 川合玉堂。 その鶴と松の描き方に見覚えがありました。オーバーハングの岩山も、なにか懐かしい思いがこみ上げてきます。実家の奥座敷にあった襖絵もこんな作風でした。画家の名を知ったのは、ほんの…

朝露のヒノヒカリ

ヒノヒカリの稔りです。 収穫には少し早いな、来週にしようか… 陽の光を浴びて、朝露がまぶしい。

お面です。 たしか、敦賀市のお寺だったと思います。 村のお祭りに使ったものでしょう。 写真を整理していたら… ずいぶん前に写したものです。

筵(むしろ)

収穫した蕎麦の実は、水洗いした後で、筵(むしろ)に広げて日干しします。 この「わらむしろ」、最近ではとても貴重品です。 作り手がいなくなって、簡単には手に入らない。 蕎麦が主役ではありますが、じつは脇役のほうが貴重です。 適度な水分の、より混じ…

祈り

三千院の万灯会です。 お参りの人に、手作りの紫蘇ジュースが振舞われています。 地元産、冷たくてサッパリした美味しさ。夏にぴったりです。 前日に降った雨のせいか、足下の杉苔がしっとりぬれて、鮮やかな緑地仕立ての庭が広がっていました。 ヒグラシの…

夏野菜を植えよう

キュウリとトマト

雪餅

日本画・小野竹喬の「雪餅」です。 雪を被った景。お正月の軸はこれにしようと思います。 先日、竹喬さんの絵を見てきました。この絵が描かれたのは息子さんを戦争で亡くされた後。展覧会ではそのころの作品はありませんでしたが、木の枝や竹の葉の緻密な筆…

夕照に映える

花びらいっぱい付けてひとのこころを浮き立たせ 焼けつくような日差しをやさしい木洩れ日にして 紅く燃えて葉を落としひとりぽっちで雪を待つ 寒さにふるえながら春の芽吹きを準備する 夕日に映える広葉樹たち、燃えるような紅色、黄色

愛宕参り

人間国宝の噺家・桂米朝さんは、落語「愛宕山」を師匠から教わったとき、「いっぺん愛宕山へ登ってきますわ」と言いました。そのとき師匠は、「やめとき、今、山に登ったらこのネタやれんようになる。この話は嘘ばっかりやさかい」と諭したそうな。確かに嘘…

貴船神社から鞍馬寺へ

シーズンが過ぎた貴船の川床は静かです。 もの思へば沢の蛍もわが身よりあくがれ出づる魂とぞ見る 貴船川山もと影の夕ぐれに玉ちる波は蛍なりけり 貴船神社に参詣した和泉式部が詠んだ歌です。 境内の奉納絵馬の中に茂山社中の演目次第板がありました。 貴船…

あきつ

今朝は透きとおった空でした。老ノ坂峠の方向を眺めると、亀岡盆地の霧が横から見えました。まばゆい青空の下で峠の辺りだけ霧があふれています。京都側へこぼれ落ちるような真っ白いきり雲です。 さて…。 ヒノヒカリです。黄金色の中にポツリと紅いアクセン…

梅宮大社の六斎念仏

上弦の月を仰ぐ境内。中庭にある舞殿(拝殿)で演じる六斎念仏は華やかです。観客もいっぱい。 この日は、梅宮大社の嵯峨天皇祭でした。梅津六斎保存会のみなさんによる奉納公演です。 (2009年8月30日、京都市右京区・梅宮大社で)

嵯峨野六斎念仏

空也堂系の芸能六斎。京都太秦村生田講中(現・嵯峨野六斎念仏保存会)の本拠である嵯峨野阿弥陀寺での奉納の様子です。佳境の演目は、神楽獅子と土蜘蛛。圧巻でした。 お堂の中での公演なので、座して観る目前に豆太鼓の動きが迫ってきます。 京都ではこの日…

地蔵盆

地蔵盆は子どもたちが主役です。昔は旧暦7月23日と24日に行われていたらしい。 町内ごとに地蔵尊の前に屋台を組んで花やお供物をそなえます。かつて、子どもたちはおにぎりやお菓子をもらって、夜更けまでかくれんぼや将棋、百人一首などを楽しんで過ごしま…

壬生寺の千体仏塔

ここは、かつて平安京の中央を南北に通る朱雀大路に面していたところです。京域の東部に都の機能が移り、明治初期までここから東側が市街地でした。西側は田畑(荘園)が広がっていたそうな。 明治時代、京都市の都市計画によって市街地が整備されました。その…

北白川

【北白川弥陀石仏】 もともとこの場所には左側の阿弥陀さんだけ鎮座していました。昭和初期、東今出川通りを広げて市電を通す工事中に、京大理学部の東側にある後二条天皇の御陵前あたりから右の阿弥陀さんが掘り出されたらしい。白川が洪水の際に流されて来…

「トンコ」

同僚が東京の古本市で買ったという「おみやげ」が、文庫本でした。 「トンコ」、ホラー小説大賞短編賞受賞作って帯に書いてあります。日ごろ滅多に読まないジャンルなので、しばらく置いたままでした。表紙の豚の挿絵にメルヘンっぽい雰囲気も漂います。 受…

石垣に使われた石仏たち

京都市の地下鉄工事に先立って発掘された石仏たちです。 旧二条城跡(烏丸丸太町上る・京都御所の西側辺り)に、石垣の石材に使われていたらしい。 1569年、織田信長が工期を急がせた横着な普請を行った折りに、手当たりしだい石を集めさせたようです。 いまは…

閻魔さま

見下ろす貌に、迫力があります。 都が焼かれた応仁の乱で、初代閻魔像は焼失しました。この像は1488年に仏師・定勢により刻まれたものです。 小野篁(802~853)は、この世とあの世を行き来する力を持っていたらしい。昼は宮中に、夜は閻魔之廰に仕えたといわ…

供養塔

雪解けの昼下がり、風もなくのどかです。京の郊外、長岡第十小学校の北東に菜の花畑がひろがっています。野道の傍らに寂然と供養塔が立っています。江戸期の尼僧・新経尼を供養する塔といわれています。 知らずに通り過ぎてしまうような、木の影です。 前を…

柚子の里、水尾

古くから水尾は柚子の里として親しまれてきました。愛宕山の西の麓にある集落です。 12月22日の冬至にはユズ風呂で温まる慣習がありますが、水尾にいけば香り高い柚子が湯舟に浮かぶ風呂を楽しめます。 愛宕神社の参詣はいまもなお、麓の清滝や、ここ水尾か…

浄土谷の大日さん

その石仏は竹林の中の岩陰にひっそりと、東を向いて祀られていました。胸の前にあげた左拳の人差し指をのばし右の拳をもって握っています。智拳印です。密教では全ての仏は大日如来の徳の顕れとされています。 天王山の西方向にある浄土谷の山中に大日如来像…

千二百体の羅漢像

お盆の日、ゆかいな石仏に出会いました。カメラ目線の阿羅漢像、焼きトウモロコシをほおばる羅漢さん。一つずつが個性があり、思わず微笑むひとときでした。夏の日差しを浴びて、人間っぽい石像たちが訪れる人を迎えます。 ここは奥嵯峨・鳥居本にある愛宕念…